世界で一日にどれくらいの人が脱糞しているのであろうか

僕はお腹がゆるい。

基本的に何かを食べたら大体お腹を壊すので、僕の胃腸は人間用には作られていないらしい。

 

ただ日本のコンビニは治安が悪い場所以外は大体トイレを使えるし、そもそも在宅勤務なので漏らす心配はないので、あまり困ったことはない。

 

しかしよく考えるとこれだけ胃腸弱者に恵まれた国は案外珍しいのではないだろうか。

 

例えば、中国留学時代、僕は現地の料理が身体に合わずによくお腹を壊していた。中国の公衆便所は汚い上にトイレットペーパーが付いてない所がほとんどで、紙がなければ即座に社会的死が待っている。

 

紙を持参せずに公衆便所に入ってしまったことがあるが、あの時ほど焦ったことはあまりないかもしれない。まあ、その時はマスクを紙代わりにして事なきを得たのだが。

 

日本はその点どこのお店も大抵紙を完備しているし、紙やウォシュレットもついているしその上清潔だ。

 

他の国では公共トイレが有料だという話もあるし、僕は日本人で本当に良かったと思っている。

 

自慢ではないが僕は物心がついてからは一回しか大便を漏らしたことがない。

 

小学生の頃。家族でハイキングした時に、突如お腹を壊してしまったことがある。ハイキング中なので周りにトイレが無く、焦りに焦った僕はどうしていいか分からず、人間の子供の手で殺されかかっている蟻のように走り回り、やむなく野原で脱糞した。

 

その上家族にバレて、律儀な母親は新聞紙に僕のウンコをくるんで持ち帰って処分したエピソードは、今でも家族間で笑い草になっている。

 

しかしこういったシチュエーションは、大人になってからも珍しくは無いと思うのだ。

 

腹痛はいつ起こるか分からない。

 

むしろ万単位の人が集うライブ会場で誰も脱糞しないのは奇跡に等しいのではないだろうか。

 

今日も世界のどこかで誰かが脱糞しているのだろうか。

 

同情してしまう一方で、人前で脱糞するよりも恥ずかしいことはないと考えると、今日も一日頑張ろうと思えてくるのである。

 

脱糞してしまった誰かの分まで、僕は今日も頑張って生きようと心に誓うのであった。